2017年5月7日日曜日

東急シアターオーブバックステージツアーレポート(ロビー・客席編)

渋谷ヒカリエにある東急シアターオーブのバックステージツアーに参加してきました。
主にミュージカルの来日公演を観るときにお世話になっている劇場。
舞台裏はなかなか見ることができないのでずっと楽しみにしていました。
写真撮影可能な場所が限られていたので写真は少なめですが、よろしければお付き合いください。


まずは本日案内してくださる東急シアターオーブのスタッフさんからのご挨拶。

劇場をもっと身近に感じてもらいたいという思いから毎年このツアーを企画しているそうです。今年の当選倍率は何と5倍!思っていたより高倍率でびっくり。思わず隣にいた姉に「(チケット代という意味で)私はミュージカル界に貢献しているから劇場の神が当選させてくれたのね!」と喜々として話したところ
「劇場の神はお金で人を選別するんだね。」という鋭いツッコミを入れられてしまいました笑。


そんなことはさておき東急シアターオーブという名前の由来、皆さまはご存知でしょうか?

オーブという言葉は英語で球体を表す単語"orb"からきています。渋谷ヒカリエは2003年に解体された東急文化会館の跡地に建設されました。この文化会館の最上階にはプラネタリウムがありました。都会のど真ん中にプラネタリウム、何だか素敵ですね。修学旅行の行き先になるくらい東京でも有数の観光名所だったそうですよ。


次に紹介していただいたのはロビーに飾られているこちらの大きな絵。

この絵は文化会館にあった映画館、渋谷パンテオンの緞帳の複製だそうです。渋谷パンテオンは席数1250席という国内有数の大型シアターでした。東急シアターオーブの席数が1972席であることを考えると映画館としては相当な大きさだったことが分かります。ちなみにこの絵の作者はフランスの建築家、ル・コルビュジエです。少し前に世界遺産登録された上野・国立西洋美術館の設計をした方として日本でも有名ですね。実は何度もシアターオーブに足を運んだにも関わらず、私はこの絵をちゃんと見るのが初めてでした。次からはこちらの絵にも注目したいと思います。


紹介していただいたロビーの絵を眺めつつ、客席に入ります。

ここで案内役のスタッフさんはマイクをセット。今回はコードは背中に通し、マイクは頬のあたりにくるタイプのものでした。場合によってはおでこの辺りからマイクの先端が少し見える程度でお客さんからはほとんど見えないものを使用することもあるそうです。(そういえばNYでブック・オブ・モルモンを観たときは最前列だったのでこのおでこマイクが前髪からぴょこっと飛び出ていたのがよく見えました。)このマイクは実際に役者さんたちが付けているのと同じもので、目の前でセットの仕方を実演してくれました。マイクをセットする時は必ず音響さんが取り付け、位置の調整を行います。キャスト一人一人、オーケストラの楽器一つ一つにマイクをセットしていくことを考えると大変な作業ですね。マイクのコードをたどると発信機に繋がっています。発信機は握りこぶしくらいの大きさで演技中は通称マイク袋と呼ばれる袋に収納します。このマイク袋、発信機にぴったりのサイズです。というのも全て音響さん手作りだからだそう!


東急シアターオーブはステージから一階席の一番後ろまで約29mあります。

同じく渋谷にあるオーチャードホールは39mであることを考えるとシアターオーブはだいぶ距離が短いですね。演技やダンスをより間近で観ていただきたいという思いからあえて距離を短く設計したそうです。観客としては嬉しい配慮ですね。役者さんたちからも客席と近く感じると言われることがよくあるそうですよ。

1階座席の1~5列目まではオーケストラピットとして使用することもできます。

一見他の椅子と変わりありませんが、こちらの座席は簡単に取り外せるそうです。8列目からは少し傾斜がついています。私は以前シアターオーブの7列目で観劇したことがあるのですが、前の列の方の頭が被ってしまい少々観にくかった覚えがあります。舞台目の前の1,2列目が取れなかった場合、6,7列目で見るより8列目以降の方が見やすいかもしれません。また、センターブロックの座席は前列の人の頭が被らないように少し前の座席の位置からずれた位置にありました。


壁にはブロックのような凹凸、バルコニー席上部のひさしが見えます。

これはデザイン上このようになっているだけではありません。拡散壁と呼ばれる音の反響を考慮した壁なのです。この凹凸で音がいい具合に跳ね返り、ミュージカルに最適な残響時間1.5秒を実現しています。ちなみにクラシック用のホールでは余韻を残すために残響時間は少し長めの2秒程度が一般的。シアターオーブはミュージカル上演時のセリフの聞き取りやすさを考慮した残響時間を採用しています。様々な工夫の成果もあってか海外の音響スタッフさんからも音が良いとの評判らしいですよ!また壁の青色は空の色、バルコニー席の白色は雲の色を意識しています。キャッチコピーにもあるようにまさに「宙空のミュージカル劇場」ですね。


バックステージツアーレポ、ロビー・客席編はここまで。次はいよいよステージの上や楽屋へ潜入します!

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